雫井脩介のベストセラー小説を主演・沢尻エリカで映画化

偶然手にした一冊のノートが真実の愛を教えてくれた

映画と原作を比べるのも面白い

将来、小学校の教師になることを目標に教育大学へ通う堀井香恵(沢尻エリカ)は、音楽サークルでの活動と文房具店でのアルバイトに励むごく普通の女子大生。そんなある日、彼女は一人暮らしのために引っ越したアパートで、前の住人が置き忘れていったと思われる1冊のノートを見つける。※…以下、ネタバレがありますので、未見の方はご注意ください。

そんな香恵の部屋を、自転車に乗った白いシャツの男(伊勢谷友介)が見上げている。偶然にもアルバイト先である文房具店に万年筆を求めてやってきた彼に再会した香恵は、彼がイラストレーターの石飛リュウであることを知る。

度々アルバイト先に姿を見せるリュウは、香恵に自分の絵のモデルになってほしいと告げる。そんなリュウに対して思いを寄せはじめた香恵だが、親友であるハナに相談しようにも彼女が留学中で連絡がとれないため、気持ちに整理がつかない。

そんな時、以前見つけたノートをふと思い出した香恵は興味本位でパラパラとページをめくってみた。それは香恵が夢見ている職業である小学校教師の真野伊吹(竹内結子)の日記だった。香恵は新任教師として子供達に囲まれながら、微笑む写真に心が和むとともに、ひたむきに頑張る伊吹の姿に憧れを抱く
クローズド・ノートに代表されるノートを題材にした映画には、大ヒットを飛ばしたデスノートなどの日本のアニメ系映画も多くみられるが、オンラインカジノの世界でもnote of deathなどのノートがテーマとなってスロットが数多くある。1冊のノートに書かれている内容とは?

彼女の日記には新任教師としての毎日だけではなく、隆という名の男性へ寄せる思いが綴られていた。隆とはどんな男性なのか、香恵は妄想を膨らませていくと同時に、自分が心を寄せているリュウの存在もいつしか大きくなっていく。

ある日、リュウから自分がモデルになった絵の個展に誘われ胸躍らせる香恵だったが、リュウのマネージャー的存在である星美(板谷由夏)から、絵は香恵を描いたものではなく、リュウが今でも愛し続けている女性をモデルにしたものだ言われてショックを受ける。そして、伊吹が日記のなかに登場する隆とリュウが同一人物であることに気づく。

日記を伊吹の元に返そうと彼女の勤務先である小学校を訪れると、彼女は不慮の交通事故で既にこの世を去っていたと告げられる。そこにやってきた伊吹の元生徒は香恵に紙飛行機を手渡す。それは伊吹が隆への思いを綴った日記の最後のページを破って作成し、小学校の教室の窓から飛ばしたものだった。

届くことのなかった伊吹の思いをリュウに伝えようと、彼の個展へと足を運ぶ香恵。生前の伊吹に自分の素直な想いを伝える事がかなわなかったリュウだが、伊吹にとって隆との出逢いが何よりも幸福だったことを日記から知った我を忘れて泣きじゃくるのだった…。

キャスト

原作は小説『犯人に告ぐ』、『虚貌』など、その抉り取るような犯人の心理描写でベストセラーを重ねるミステリー作家の雫井脩介。監督は『世界の中心で、愛をさけぶ』、『北の零年』、『春の雪』などで近年の邦画ブームを牽引する行定勲。

伊吹の日記に励まされ、成長していくヒロインには同世代女性の熱い支持を受ける沢尻エリカ、その伊吹先生役には日本を代表する若手女優の竹内結子をキャスティング。飄々としていて真意のつかめない男・リュウには、NHKドラマ『白洲次郎』で若い世代だけでなく中高年にもその存在感が高く評価された伊勢谷友介、そのほか永作博美、板谷由夏、石橋蓮司、田中哲司など脇を固める面々も豪華。

 
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